シュトゥルクリ (クロアチア料理)
シュトゥルクリ(クロアチア語:Štruklji、Zagorski Štrukli)は、クロアチアの伝統的な料理であり、フルヴァツコ・ザゴリェ(en:Hrvatsko Zagorje)地方やザグレブでは家庭料理として最も出され、大変人気が高い料理である。この独特の料理は、フルヴァツコ・ザゴリェ地方のみに見られる特産品であり、スロヴェニア料理の伝統料理とは別に、シュトゥルクリ (スロヴェニア料理)の一種の地域的な料理である[1]。
シュトゥルクリには2つのタイプがあり、1つはクハニ・シュトゥルクリと呼ばれるゆでたシュトゥルクリであり、もう1つはペチェニ・シュトゥルクリと呼ばれる焼いたシュトゥルクリであり、2つをまとめて単にシュトゥルクリと呼ばれる。また、ザグレブ風ラザニアと呼ばれる事もある。
シュトゥルクリの作り方
[編集]ゆでる物も焼く物も、準備は同じである。ペイストリーをローラーで平らにしてとても細くし、テーブルの表面を覆うように被せる。カッテージチーズに卵,サワークリーム,塩を混ぜた物を、ペイストリーの全面にわたって薄く塗る。そして、ペイストリーの両側を2つロール状に縦に巻き付け、最後に10〜20cmの長さに切る。
ペチェニ・シュトゥルクリ(焼きシュトゥルクリ)では、ペイストリーは細かく切られて天板に載せられ、クロテッドクリームをたっぷり塗って、表面がほんの少し茶色になるまで、およそ45分焼く。
クハニ・シュトゥルクリ(ゆでシュトゥルクリ)では、水を沸騰させて、ペイストリーの切れ端はポットの中に入れられる。タマネギとパセリをほんの少し茶色になるまで別々に焼き、クハニ・シュトゥルクリの中に注ぐ。このシュトゥルクリはおよそ20分くらいで完成する。
ペチェニ・シュトゥルクリとセルビアの伝統料理・ギバニッツァは形状こそ両者は似ているものの、特に味や歯ごたえという点で、異なった物である。
無形文化遺産への登録
[編集]2007年9月25日にザグレブ(Class: Io-612-08/07-06/0330, Reg 532-04-02-02/1-07-2)の無形文化遺産として登録された。
脚注
[編集]- ^ Bogataj, Janez (2007). Okusiti Slovenijo. Ljubljana: Darila Rokus
外部リンク
[編集]- シュトゥルクリの作り方レシピ (ラララレシピ)
- ザグレブ風チーズ入りシュトゥルクリ/Zagorski štrukli sa sirom(前 菜:ザグレブ料理)(レシピブログ)
- ザグレブ風チーズ入りシュトゥルクリ/Zagorski štrukli sa sirom(前 菜:ザグレブ料理) (クロアチア料理/新町モスト)